「コンスタンティン」 仕事②セットの話

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こちらの絵は「コンスタンティン(原題: Constantine)」の主人公のアジトのセットの写真です。

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これが実際に私が作成したイメージ画です。ほぼイメージ通りですね。
セット中央に位置する車輪、壁のレンガや柱の質感、家具や小物、天井にかかる蜘蛛の巣に至るまで、忠実に再現されています。
ドラマの世界観にもあっているし、その辺りはプロダクションデザイナーのデイヴのレベルの高さだと思います。

「コンスタンティン」も「バットマン」や「ダークナイト(原題: The Dark Knight)」、「スーパーマン」「マン・オブ・スチール』
(現在:Man of Steel)」「ウォッチマン(原題:Watchmen)」などのビックタイトルを製作しているDCコミックの作品になります。

大きなドラマのセットには大きく2種類あってパーマメントセットとエピソードセットです。
パーマメントセットのパーマメント(permanent)には「永続する、常置の」の意味のある通り、ドラマ内でずっと出ているセットという意味で、この作品でいうところの主人公のアジトにあたるものです。
エピソードセットというのはその名の通り、そのエピソード毎に必要なセットの事です。

上記のデザインはDCコミックのプロデューサーにプレゼンするための資料作りでした。
ドラマの美術といっても、撮影のために色んなモノを用意するイメージがあるかもしれませんが、こういった仕事が実は多いのです。このプレゼンでドラマの予算が決まったり、次の仕事に繋がったりするのでじつは非常に大事であったりします。

しかしそれだけではないのです。
プレゼンで使用された作品のイメージ画がこれだけ忠実に再現されているのは、3Dで図面を起こしていることがポイントです。
アジトの広さや、階段などの設計は3Dを使用するとそれがそのままセットを作る際の設計図になります。これはもともとDCコミックのプロデューサーにプレゼンするための資料なのですが、それがそのままセットの設計図になるところが、無駄なくスピーディだなと思います。
もしこれがもし本当の2Dの画で、これをイメージ画にしてセット作りをおこなうとしたら、セットの設計図を作り、それから美術の大きさを決めて調整して、という作業があるのですが、それをほぼ省くことができます。