「コンスタンティン(Constantine)」の仕事①

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「コンスタンティン(原題: Constantine)」は私がLAに渡り仕事をして、初めて全米の地上波で放送されたテレビドラマでした。
自分が関わった作品がテレビでオンエアーされているのを見た時は、自分は今アメリアで仕事をしているんだと感動したことを今でも覚えています。
デザインのことを詳しくしゃべる前に、一人のプロダクションデザイナーのことを話しておきたいと思います。
Dave Blassこと通称デイヴです。

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このレオナルド・デカプリオの隣に映っているのがデイヴです。
「コンスタンティン」の仕事をすることになったのも彼がこの作品のプロダクションデザイナーを務めていたからでした。彼はプロダクションデザイナーとしてはまだ若手ですが、大がかりなドラマを何本も手掛けており、エミー賞に何度もノミネートされている凄腕のデザイナーです。
海外のテレビドラマが好きだったら「E・R」というドラマはきいたことあると思いますが、彼はその作品のセットデザイナーでした。彼とは今でも付き合いが続いており、いつかまた一緒に仕事がしたいと思っています。

彼との出会いはドラマ「ジャスティファイド(原題:Justified)」のシーズン5の時で、
病院のシーンがあり、その「病院のセットの図面をCGにおこしてくれないか?」とメールで依頼されたのがきっかけでした。
さささっといつもの要領でCGにおこして送ったところ、「君仕事早いな!」と返事がきました。彼は大分驚いたようでした。

デイヴと初めて会ったのは、ベニスにある小さなカフェでした。僕が海側のマリナデルレイというところに住んでいたので「その近くまで行くよ」と言ってくれました。
僕のような得体の知れない日本人にもフランクでとても親身になっていろいろ話してくれたのを今でも覚えています。
アメリカの映像業界のシステムや流行、ユニオンについてなど、アメリカで仕事をするうえで本当に重要なことばかりでした。
何しろこの「ナラの樹」を作るきっかけの一つでもあるFacebookの「Art Department」というグループを教えてくれて誘ってくたのも何を隠そうこのデイヴでした。

そこから何度か仕事を回してもらっているうちに、「コンスタンティン」のセットのデザインをお願いしたいというオファーが来ました。
それに関していろいろメールでやり取りしている間に、いきなりアトランタのアパートメントのリンクが送られてきて、
「え!?ここに引っ越せってこと?」みたいな会話をしたのを覚えてます。ここで補足ですが、当時アトランタはLAを上回る映像産業の中心で、LAに家がある大半のクルーはみんな、現地アトランタでアパートを借りて撮影して、終わったらLAに帰ってくるというシステムになっていました。ドラマをコンスタントにやっている人はけっこうそれが毎年続いていて「いいかげん、LAで撮影やってくれないかな~」とぼやいていました。
私もアトランタに招集してがっつり仕事に関わってほしいと彼は思ってくれていたみたいでしたが、
奥さんもいたし、私ももっとLAで自由に仕事がしたいと思っていたので、結局それは実現はしませんでした。
デープのHP(https://daveblass.carbonmade.com/)にいくと彼が関わった作品の画像をみることができますが、その中に何枚か私のラフが混ざっています。

この作品はデザイナーとして私の海外ドラマのデビュー作で、エミー賞の最優秀美術賞にノミネートされた作品でもありますが、その時は「ゲーム・オブ・スローンズ(原題:Game of Thrones)」に取られてしましました。
今テレビドラマの美術は圧倒的に「ゲーム・オブ・スローンズ」の時代になっていますが、
それを超える美術の世界を彼はきっと作ってくれるし、その時はいつでも彼を助けたいと思っています。
そしてこれはアメリカの雑誌「perspective」に紹介されています。私が作成したCGと実際のセットの写真が掲載されています。

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