営業メール380通。会えたのは、たった一人。

今回は決まった仕事があってLAに来たわけではありません。イチからアプローチしていく必要があります。というわけで、一週間ほど前のこと。まだ東京にいるときに、約300通の営業メールを出していました。
宛先はさまざま。まず、MVPA (Music Video Productions Association)というホームページに掲載されていた、制作会社・プロダクションデザイナーをマネジメントしているエージェント会社。そして、そのエージェント会社のホームページの中にリストされているデザイナーの中で、個人のメールアドレスを公開しているデザイナー。ほとんどの人はエージェントの連絡先しか公開しておらず、「このデザイナーと連絡とりたいのに!」と、はがゆい思いをしました。

また、留学時代から知っていたLA411というサイトも参考にしました(当時は雑誌でした。現在は雑誌のVarietyに買収されてVariety411という名になっています)。LAに拠点を置く制作会社・エージェント会社、そして、Production Designerとリストされているデザイナーのうち、LA在住かつ個人のメールアドレスを掲載しているデザイナーにもメールを送信。しかし、こちらのデザイナーもほとんどがエージェントの連絡先しか掲載していませんでした。

デザイナーの名前を見つけたら、まずはネット検索。個人のHPやIMDbのチェック、リールなどにも目を通していると、一通のメールを出すだけでも、結構な時間がかかってしまうのです。やってみると、一日に50通も出せません。DirectoryはAから順に並んでいるので、Aから目を通します。途中のSあたりでストップしてしまうのは不公平な気がしてしまい、Zまで。まずはプロデューサーをZまでチェックしたら、今度はディレクターをAから……。この作業をひたすら行いました。

当時は、こんなにもリソースが沢山あるのか!と圧倒されていました。が、LAの大きな映像業界では、ぞれはほんの一部でしかないと気づいたのは暫く経ってからのこと……。

このときに出したメールは、およそ300通。自分のホームページのURL・経歴とともに、「興味を持ってくれたらお会いしたいです」という一言を添えて。

返事がもらえたのは10通程度でした。

しかし、「今はLAにいない」とか「もう引退した」という返事がほとんど。LAにあっても「うちの制作会社は小さいので、あなたのスキルには合いません」など。そんな中でも「興味があるので機会があったらこっちから連絡します」という返事も。エージェントが1つ、プロダクションが2つ、デザイナーが2人。そのうち、デザイナーのKim Reesとはもう一度メールを交わし、翌週に会うことになりました。


4月5日~7日、追加で営業メールを出しました。LA411で名前とメールアドレスしか掲載していないデザイナーなどにも送信。東京から送信したのとあわせ、計380通程になります。

また、先日のメールに「機会があれば連絡します」という返信があったエージェントやプロダクションにも再び連絡。エージェントには勇気をだして電話してみたものの、「都合の良い時間が分かったら、また連絡するね」と電話を切られ、それっきり。プロダクションにもメールを返しましたが、連絡は貰えませんでした。

実に380通ほどの営業メールを出して、会ってくれることになったのはKim Reesただ一人。さすがに、心が少し折れそうになりました。自分がやってきたことが、まったく通じないんじゃないか。いま自分が考えているよりも少しハードルの低いところ、つまりは学生映画や低予算インデペンデント映画から再スタートするしかないのだろうか……。こっちでセットデザインができる日は遠いな、と感じていたのでした。