最後の手段の日系プロダクション

ロサンゼルスにきて、3週間近くが経とうとしていましたが、現状、携われているのはAFIの学生映画のみ、Kimと会ってT-mobileの話も出てきたけれど、確実に起こるかどうかはわかっていない状態で、何とも悶々とした日々を送っていました。たくさん送った営業メール(詳しくは、営業メール300通送って返事は、、、や、追加の営業メールを参照)もむなしく、なかなか期待していた反応が返ってきていませんでした。やっぱり、日本でのキャリアは忘れて、もう一度、自分が12年前に立っていた位置から再スタートか、、、でもそれだと生活していけないんだよなーと、悩みながらも、ロサンゼルスにある、いくつかの日系のプロダクションにもメールしてみました。

electronics-recycling-in-downtown-laロサンゼルスという土地柄、日本人も多いので、日本からのコマーシャルなんかの撮影をLAでやる時とかに活躍しているプロダクションがいくつかあります。多くは報道系(LAでのニュース取材をしたり)ですが、多少CM系もあったりします。

しかしながら、僕が日系プロダクションに持つイメージはとても悪いです。ハリウッドに位置していながら、プロダクションバリューが、ハリウッド基準ではないのは当たり前、日本のそれ以下であることが多いからです。しかもギャラが安い、というのが、僕が学生時代から日系プロダクションを見ていての感想です。

とはいえ、自分は今、無職。背に腹は変えられんと思って、いくつかのプロダクションにコンタクトをとってみて、そのうちの一人の女性から返答がありました。そしてこの日、その人にお会いしてきました。

こちらでの語学学校の紹介映像や、その他、日系企業のプロモーション映像なんかを作成しているプロダクションでした。典型的な日系プロダクションっていう印象でした。ノーライトで、ディレクター兼カメラマンがEOS的なものでさくっと撮影して、そのままオフライン編集、ノートPCでYouTubeにアップして完パケ、的な流れでした。僕の出る幕ではないな、という印象です。

もでお会いしたプロデューサーの方は、とても優しく、気立てのいい人で、さすがに一人でハリウッドでプロダクションを築き上げたっだけのことはある実業家さんだな、と思いました。今後プロダクション業務を大きくしていく予定もあるらしく、そうなったら是非一緒に仕事してみたい、とも思いました。彼女は僕のキャリアを高く評価してくれた上で、今のプロダクションの規模では僕に振れる仕事はないね、というお話でした。あと、いろいろと話していて盛り上がったのは、「最近の若者にはアメリカンドリームみたいなハングリー精神がないのか」「日本国内に閉じこもってなくて、もっと世界に目を向けた若者はいないのか」といった話。これは、確かにそうかもしれないと思いつつ、すでに日本ではアメリカ人気が落ち込んでて、海外に目を向けている人は、アジアだったり、別の地域の方が人気があるのかもしれない、と僕は思いました。

もう一点彼女に聞かれたのは、日本でこれだけのキャリアと実績があったのなら、LAに来る前に、日本からこちらの仕事を受けることはできなかったのか。そうして、日本での仕事を維持しつつ、少しずつ進出したほうが、経済的な負担も少なかったのではないのか、ということです。これは、確かに、んー、と考えさせられました。これに対する僕の答えとしては、僕自身が日本での現状に疑問を抱いていて、日本で築いてきたクライアントベースを、もう一度ゼロにしたところから勉強しなおしたいと考えたからです、というものです。ここからは自問自答ですが、「でも、なぜそうする必要があったのか?」これに対しては、僕の生き方、というか癖でしかないと思いますが、まったく自分だけでゼロから何かをやってみるのが好きだからだったんだと思います。

さて、結局仕事につながらなかった(あまり期待していませんでしたが)面会でしたが、得るものは多かったです。

ともあれ、なんとか仕事探さないとな、、、トホホ、と思いながら帰路につきました。