美術デザイナーになるために僕がしてきたこと

子供の頃から映画が大好きだった。洋画の理解を深めたくて、高校時代には英語の勉強も頑張った。高校の3年間では英語の他に、3DCG、WEBデザイン、それに必要となるプログラミング言語を独学で勉強したが、これが今の仕事にとても役立っている。まだ日本ではCGを使いこなす美術デザイナーが少ないため、様々なアイデアやカットを素早く見せられるのが僕の強みにもなっている。

スクリーンショット 2016-09-01 09.42.09アメリカ留学時代は映画制作もしていたけれど、独学で絵を描く勉強をした。インテリアパースの描き方や図面の引き方など。僕にとってのバイブルはSketching and Rendering Interior Spaces。絵については、この1冊で学んだと言っても過言ではない。

また、Shot by ShotもProduction Designがきちんとまとまっていて読みごたえ十分。良い書籍だと思う。

留学時代、Art Center College of Designのデザイナーのクラスで教えてもらったテクニックは今でも使っている。カラーパレットを各シーンごとに作り、それを映画全体で一気に見た時に色の移り変わりを見渡せるという技術だ。それに、小道具のブレイクダウンの仕方やセットの管理の仕方など、プロダクションデザインに必要なスキルをいっぱい教えてもらうことができた。

UCLA Extensionでは、クラスを一つとっただけだが、そのときはX-Fileのデザイナーが授業をやっていて、絵コンテの描き方、プレゼンテーションの方法など、たくさん学ぶことができた。自分が卒業したLA City Collegeでは、映画の基礎のクラスしかとっていなかったけれど、そこで一番身についたと思うのは英語力。Historyのクラスでは、授業で見た作品に対して90分以内に小論文を山のように書かされたけど、この実践が英語力の強化に繋がったと思う。

日本に帰ってきてからは、やっぱり現場で学んだことが多い。下積み時代はもちろんのこと、最初は右も左も分からない状態で試行錯誤しながら仕事をして、教科書では分からないことを学んだ。いまだに現場では新しい発見がある。そうして自分のスキルを磨き、経験と引き出しを増やしながら、今日も仕事をしている。

ときどき、アニメなどの背景を見ていて残念だと思うことがある。それは、表現に奥行きやストーリーがないなと感じてしまうこと。実際の空間や過去の映像を見て歴史や文化を感じたり、その場の持つ空気感や質感、色の深さやバリエーション、世界観を学んでいれば、もう少し違った表現ができるのになぁと思ってしまうのだ。表現するには、自分の中にどれだけ引き出しを持っているかが大切。そのためには、例えば過去の映画を山ほど見るとか、色々な写真集を漁って見るとかね。その点、絵に表現されているジブリの世界観は、やっぱりスゴイ!

 

 

 

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