Kim Reesとの最初の出会いと、ハリウッド大道具会社ツアー

Welcome to Hollywood: ハリウッドのデジタル技術の普及率がすごい

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工場のスケールにあっけにとられていた僕に、Kimが「Welcome to Hollywood」と言葉をかけてくれましたが、まさに、ハリウッドに来たーって感じでした。今となっては、僕もしょっちゅうGlobalには行き来して、そこのスタッフにも気軽に声をかけられるようになりましたが、その時は、こんな巨大なショップでセットを作れたら、何て貴重な経験になるんだろう!いつかそんな日が来るのかなあ、、、と夢見心地でした。

そこで見せてもらった技術で、3Dスキャンというのがありました。Kimが近くにある小道具レンタル屋さんから借りてきたアンティークのギアパーツを、3Dスキャナでスキャンして、データ化し、自分たちの好きなサイズに拡大縮小して、CNCで作ってしまう作戦だったのです。このプロジェクトには現在、僕も関わっていますが、3Dスキャナの性能のよさには驚きました。直径1センチくらいの小さなギアパーツも、めちゃくちゃ高い精度でスキャンできて、何十倍に拡大しても、形が崩れないくらいのデータが、いとも簡単に作れてしまうのです。もちろんこんな技術は日本にもあるのでしょうが工業デザインやプロダクトの業界であって、映像産業で普通に使われるまでには至っていませんね。

Premier Props

IMG_1875そのまま、Kimが、借りていたギアのパーツをレンタル屋さんに返しに行くので、ついてくる?と聞かれ、もちろん!と、二つ返事で一緒についていくことにしました。

訪れたのはPremier Propsというレンタル屋さん。少し古い、アンティークなものが多いです。パーレーツオブカリビアンなんかは、ほとんどがここで借りていたみたいで、なるほど映画で見たような小道具がそこらじゅうにあります。広さは、調布の高津の敷地全部を、まるごとひとつの屋根の下に収めた巨大な倉庫と、そのまわりに広がる屋外のガラクタ置き場、みたいな感じです。

この後、僕はこのショップに何度かお世話になりますが、レンタル費用は、ほかのショップに比べて少し高いです。でも、とてもいい具合にエイジングされた(というより、屋外で雨風にさらされて絶妙な按配で壊れた)小道具が多く、他ではなかなか手に入れられないものが多いので、高いお金を出しても、ここで借りよう、という決断をすることが多いです。

Carthay Set ServiceとReel FX

IMG_1886「もう一か所寄るところがあるけど、一緒にいくかい?」と聞かれて、もちろん同行したのが、Carthay Set Serviceという大道具会社。Globalよりもはるかに小規模なShopですが、その分スタッフたちがとても親身になってセットを作ってくれるので、スケールだ小さくて丁寧な仕事が必要な時は頼むんだ、とKimが紹介してくれたshopです。彼の頼んでいる一つのプロジェクトも進行中で、それの進捗を見に行く用事でした。このCartheyが、実はReel FXという特殊効果の会社と隣接していて、オーナーが同じだそうです。なんと、このReel FX、もはや業界で知らない人はいない、あの、RE Fanを開発した会社です。日本でも、送風機といえば、RE Fanが業界標準ですよね。ハリウッドでもそれは業界標準で、そのFanでもってとんでもなく儲けてしまったのが、オーナーのJohn。その時はいませんでしたが、そのあと何度も一緒に仕事をする人物です。Reel FXの倉庫では、何やら巨大なファンが試作されていて、話を聞くと、コルベットエンジンを搭載した、Reel FX史上最強風力のファンを作っているとのことでした。マットフィニッシュの黒いパイプたちも、超スチームパンキーでかっこよかったです。

そのあとは、Kimとkeep in touchで、と言いながら別れました。とても短い時間でしたが、貴重で、最もエキサイティングな時間だったと思います。もしも自分が、こんな業者さんたちと一緒に仕事ができるようになったとしたらと、期待に胸が膨らみました。

 

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