narra designオリジナル作品

関西で活動するnarimonoというバンドのPVを、ナラデザイン仕切りで3本作りました。

会社のお金を使って派手に遊んだということです。スタッフはみんなナラデザインのスタッフで、機材やスタジオは、いつもお世話になっている、現場でご一緒させていただいているみなさんにご協力もいただきながら作りました。ナラデザインのスタッフにとっては、とても貴重な体験だったと思います。いつも撮影現場ではArt Department以外には携わらないですが、この時は、お弁当の発注から、ドリーを押したり、照明を動かしたり、音出しをしたり、いつも現場で見てるだけのことを全部自分たちで初めてやりました。


 

「命の匂い」

一番最近の作品です。これまでの2作品と違い、準備に時間がかけられなかったので、セットを諦めました。

セットがない状態で、自分の知っている方法で一番見た目面白くするにはどうしようと、考えて、当時流行っていたプロジェクションを使いました。疾走感を出したいと思って、移動してる感を出すために舞台も回転させて、円形ドリーもしいて、あまりギミックなしにしてシンプルに作ろうと思いました。

プロジェクションはコマデンさんに頼みました。背景素材も、コマデンさんにもらった素材集を組み合わせて適当に作りました。回転する舞台はフラットさんに。その上の芝生や流木は紫水園さんにお願いしました。円形の舞台はタフゴングさんに頼んで、僕が以前仕事で作った舞台を持ってきて再利用してもらいました。そういえばこの時の芝生も、実際の企画で使ったものの再利用でした。AKBさんのおかげで、このPVができたのですね。

アバコスタジオのスタジオさんにもとってもお世話になり、全部照明してもらいました。


 

「アナーキー」

森のセットを作りたかったので、作りました。

それだけではさみしいと思ったので、歌詞からインスピレーションを得て、変な生き物を3対作りました。変な生き物たち(「怪奇ナリモノ」と呼んでいましたが)の中には、メンバーに入ってもらって演奏シーンを撮影しましたが、なかなかかわいいユニットができてよかったです。

セットの木は、全部紙でできています。背景の岩とか地面とかも、全部紙です。植木で紫水園さんにお手伝いお願いしました。岩とかは、東映から借りてきました。

セットの中にある造花とかは、ナラデザインの持ち物です。途中に出てくる光る植物にはLEDライトが仕込まれていますが、これは、当時に撮影した「ねごと」のPVで使ったものを再利用しました。

こういう感じのセットに、どうやって照明をあてたらいいのかわからず、アメリカ人のデビッドにいろいろ相談しました。当時撮影現場で会った照明の斉藤茂さんにも相談しました。そしたら茂さんは当日現場に来てくれて、いろいろ黒沢スタジオのスタッフさんに指示出して照明してくれました。


 

「ディスコパンク」

一番最初に作った作品です。一番スケールだ小さいですが、シンプルで好きです。narimonoのメンバーも、撮影にまだ慣れていない感が出ていますね。

narimonoのPVを初めて作ろうと思った時に、ナラデザインが作るんだから、ロケではなくて、意地でもセットがいい、と思って作りました。結果的に壁を何枚も立てて、おおがかりになってしまいましたが、「らしい」作品になったかと思います。この床の市松タイルと、背景の暗幕も、東映さんに借りました。セットは全部タフゴングさんに作ってもらいました。

ベーシックな演奏シーンと、他に、ナラデザインの個性とナリモノの個性がどっちも出せるようなシチュエーションを考えました。POPな感じがいいと思って、タイトルをピンクにしました。

自分の仕事でよくアイドルのダンスPVを作っていたので、皮肉ってナリモノにもダンスをしてもらいました。振付けは自分でしましたが、その場の即興で考えて、「とにかく踊れ!」と言って無理やり踊ってもらいました。

そう考えたら、この作品は、普段自分がやっている仕事への皮肉が散りばめられていますね。白黒市松模様の床に、スクープを並べて逆光にしたライティングとか。

初めて演出した時は、自分があたふたしてしまいました。自分で、カットして、オッケー出すの自体、やってみると不自然な感じがしました。


これらの作品は、すべて5D(ディスコパンク)か7D(それ以外)で撮影されています。カメラには、EOSをうまく三脚につけられて、バッテリーパックも付けられるやつ(名前しりません)を借りてきて使っています。小さいモニタもありました。 音出しも小輝さんに借りたPAセットを使っています。確かディスコパンクの時にPAセットを借りていなくて失敗したので、次からはきちんと借りたんだと思います。

編集はすべてPremierです。

自分で演出した作品となると、後にも先にも、この3本だけですね。

貴重な体験でしたが、いつもご一緒させていただいている監督さんたちは、大変だなあと思いました。僕は好きに作って誰にも文句言われませんが、自分が好きで作った作品でも、いろんな人の意見を聞かないといけなかったり、文句も言われたりするのですから。