CM、MV制作におけるプロダクションデザイナーの仕事

プロダクションデザイナーって、どんな風に仕事を進めているの?と疑問を持つ人も多いと思います。そこでCM、MVにおける僕の仕事の流れを列挙してみました。

  1. 企画書を読む。
  2. Mood Boardを作る。
  3. ラフなデザインを描く。
  4. 参画することが考えられる外注業者に内容を伝え、確認事項や注意点を聞いておく。
  5. 監督やプロデューサーと話すorメールする。
  6. 精密なデザイン画を描く。
  7. セットを作る場合は図面を引く。
  8. 装飾の方向性を示せる資料を作る。
  9. 外注業者と詳細を詰めて見積もりを貰う。
  10. 見積もりを作る。
  11. オールスタッフ打ち合わせ。(監督・撮影・照明・CG・衣装なども)
  12. 必要があればデザイン、図面、見積もりの修正。
  13. 予算のGOを貰って発注をかける。
  14. 小道具を集める。
  15. 大道具を工場で作ってもらう。
  16. その他の準備を進める。
  17. 撮影現場に行き、セットを建てたり装飾を飾る。

この工程はデザイナーによってやり方は分かれるところですが、僕はこんな感じです。以下にいくつか詳細を説明します。

Mood Board

2.Mood Boardを作る。
Mood Boardとは、イメージ写真をどっさり集めた資料です。ハリウッドの手法なので、日本ではマイナーかもしれません。自分の持っている写真集や過去の作品、インターネット上などから、とにかく今回の作品に使えそうな画像を集めます。アイデアを少しでも引っ張れそうな画像なら全て含めるため膨大なボリュームになりますが、打ち合わせには厳選した画像だけで臨みます。

5.監督やプロデューサーと話すorメールする。
ここでラフ案を見せてデザインや予算についてのすり合わせをした上で、次の工程に移ります。

6.精密なデザイン画を描く。
僕は必ず先にデザイン画を出すことをモットーにしていますが、オールスタッフに臨んだ後に仕上げるデザイナーの方が多いようです。

8.装飾の方向性を示せる資料を作る。
ここからアシスタントに参加してもらいます。

9.外注業者と詳細を詰めて見積もりを貰う。
10.見積もりを作る。
自分で予算管理をしないデザイナーの場合は、この工程を美術進行と呼ばれるアシスタントに任せます。僕も外注業者と直接は話さずにアシスタントを通しますが、金額をまとめるのは自分で行います。
アシスタントを通して業者さんと話すのは時間と手間がかかる方法でもありますが、敢えてそうしています。アシスタントが業者と親しくなっておいた方が、彼らが将来独立した時に仕事を進めやすいと思うので。

13.予算のGOを貰って発注をかける。
ここから後の工程は僕自身があまり稼働せず、アシスタントが業者、監督、制作部とのやり取りを行います。

14.小道具を集める。
15.大道具を工場で作ってもらう。
16.その他の準備を進める。
17.撮影現場に行き、セットを建てたり装飾を飾る。
これらのプロセスでは、僕はアシスタントから聞かれたことに「OK、NG、もっとこうして、もっと上、下、大、小、多、少」などの返事をするくらい。

撮影中、僕はモニタを見ながら指示を出しますが、実は日本でもアメリカでも撮影現場に立ち会うデザイナーは多くありません。僕は複数の撮影がかぶっていない限り、なるべく現場に行くようにしています。その理由はまた次回。

デザイナーとして撮影に立ち会う理由

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